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週末、映画『JOKER』『ホテル・ムンバイ』を観てきました。

先週の金曜日と土曜日に立て続けで映画を観てきました。

どちらも前から観たかった映画です。

まず金曜日に観たのが 『JOKER』。

 

バットマンシリーズに出てくるあのジョーカーの誕生秘話。

公開初日で金曜日で、しかもアカデミー賞の有力候補であり、

“救いようのない話”とも言われ公開前から話題に事欠かない、

様々な社会現象まで起こしている映画だけあって、

ほぼ満席の状態でした。

 

 

私はもともとこういうスーパーヒーローものというか、アメコミ映画は

映画館であまり観ないほうなので、興味が無かったんです。

でも、この『JOKER』は絶対観ようと思っていたので、

観るなら予習をしておこう!!と、

たまたま先日地上波で放送されていた『ダークナイト』を観ました。

そしたら”意外に面白い!! “と思って。

単なる悪者退治ではなくて、

ちゃんと人間ドラマや恋愛ドラマの要素が盛り込まれていて

バットマンの人間臭さも描かれていたし見飽きなかったし。

後でネットで調べたら、”アメコミ映画史を塗り替えた映画”だとか。

そして、なんといってもこのダークナイトで有名になった

ヒース・レジャーの伝説的なジョーカー。

6週間もホテルにこもって役作りに徹底し、役になり切った彼は

不眠症に陥り、睡眠薬が無いと眠れない体になって

薬物中毒による事故死で映画の公開を待たずしてこの世を去りました。


(こんなイケメン❤があんなジョーカーになるなんて(゜-゜))

それだけ命を懸けて役にのめりこんだだけあって、

未だに語り継がれるほどの強烈なインパクトがあります。

 

このダークナイトで描かれているのは

誰にでも善と悪を内に秘めている、人間の本質を問うジョーカー。

いざとなった時には人の本性が出る。

裏切ったり、自分の利益だけを考えたり、他人はどうなってもいいという本性。

そういう本性を見抜いて暴き出そうとするジョーカー。

ダークナイトのジョーカーは私にとって悪そのもので悪魔にしか見えませんでした。

 

でも、この 『JOKER』を観て見方が全く変わってしまいました。

ジョーカーがジョーカーになる所以というか

納得のいく理由がそこにあったから。

社会の底辺でギリギリの生活を強いられ

蔑まれ笑いものにされながらも必死で生きようとして、

それでも何度も何度も撥ね付けられて拒否され、受け入れてもらえない。

そんな人間がいつどうなってもおかしくない土壌がそこかしこにあること。

それは、今のアメリカ社会を投影して現実を見せつけているともいえて、

アメリカの闇を描いているようにも思えます。

マイケル・ムーア監督もこの映画を絶賛していて、そのことを端的にコメントしてくれています。

https://theriver.jp/joker-michael-moore/

 

映画は2時間の間、息をつめて観ていました。

何と言っても、ホアキン・フェニックスの演技が凄くて、魅入ってしまって。

この映画の為に20kg以上も減量して役作りしたとか。

最初から “この人スゴイ。。。” って圧倒されてました。

そして、話が進むにつれてジョーカーに惹きこまれて、

いつの間にかジョーカーに同調している自分がいて、

映画の終盤の方でジョーカーが言った
(この通りに言ったわけではなくて、大方の意味で)

じゃあ、正義って何だ?
モラルとかルールってどういう基準で誰が決めた?
正しいこととか間違ってることとか
そんなのアンタたちが勝手に決めてるだけだろ?
自分たちが視てる側面だけが正しいって。

それを聞いて思わず”ハッ”として不意に胸を突かれたように

同調した理由がストンと腑に落ちてしまって、

そして又そんな自分に驚いてる自分も居て。

 

ジョーカーに同調するなんて、私っておかしいの? って思ったけど、

この感覚は他の映画通の人達や一般の人達の口コミでもコメントしていて

やっぱり私だけじゃなかったんだ!! って納得。

 

ジョーカーは決して強いわけではなくて、

ダークナイトでもそうだったように

今回も一般市民のサラリーマンやスラム街の少年からもボコボコにされるような

そこら辺にいるただの人間。

人間だからこそ、こういうジョーカーのような狂ったサイコパスが

もしかしたら世界のどこかにいるかもしれないし、

自分の周りにいても不思議ではない。

実際にアメリカで度々起こる銃乱射事件などは、

ジョーカーになってしまった人がおこした犯罪ではないかと思う。

この映画はただ単に狂人が人を殺して、それを糾弾する映画ではなく

誰にでもジョーカーになりうる素質があって、

そんな社会に私達が生きているということに気付かされて、

胸の中に何か重いものを落とし込まれ考えさせられる映画です。

ホアキン・フェニックスがインタビューの中で言っている↓の内容が

私のこの映画で抱いた感想をうまく表していました。

 

だからこの『ジョーカー』という映画は、それら諸々のことをすべて満たしてくれたような気がしたんだ。上っ面だけの答えは出していない。簡単な答えが出るものなんてこの世にないからね。生きるってことはそんなに浅くて簡単なことじゃないし、人間の心理は複雑なものだ。我々はなんでそんなことをするんだろう?という人間の言動の裏側は理解できないことの方が多い。わかっていると思っていても、ほとんどの場合わかっていないんだ。だからトッドがこの映画を作るのには大変な勇気が必要だったと思う。ましてこの映画で扱っている複雑なテーマは、簡単に取り組むことはできないからね」
(https://movie.walkerplus.com/news/article/207580/
『ダークナイト』は覚えていなかった」“ジョーカー”はいかに生まれたか?ホアキン・フェニックス ロングインタビュー【後編】より抜粋させて頂きました)

 

 

土曜日に観た『ホテル・ムンバイ」は次の記事で!!

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