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自然災害と人間のエゴ

台風15号から19号、そしてまた一昨日は21号の影響で大雨の

被害が出て、関東、中部、東北地方は大変なことになっています。

もうこれ以上の被害が出ないこと、

そして被災された方々のお見舞いと

1日も早い復旧と復興をを心よりお祈り申し上げます。

人間、どうあがいても自然には太刀打ちできません。

受け入れるしかないとわかっていても

それでも「どうして自分がこんな目に遭うんだ!!」と

行き場のない怒りや悲しみを抱えることでしょう。

 

私は、幸いなことに今までそういう目に遭ったことがないので、

想像すらできませんが、

日々ニュースを見るにつけ、どうして何の罪もない人たちが

こんな目に遭うんだろうと思うと心が痛みます。

 

そんな中、先日考えさせられるニュースがありました。

台風19号が迫っている中、台東区の避難所で路上生活者の受け入れを

区の職員が「区民ではない」という理由で拒否したというもの。

これを聞いて、最初は私も

“区民でないなら仕方ないかな。。でもなんか納得できないな。。”

とモヤモヤした気分で聞いていたのですが、

後から判明したことは、

実際は他県から来た旅行者や区民以外の人も受け入れていたというんです。

そうなると、”それ、ちょっと違うかも?”って。

結局”ホームレスだから拒否した”ということですね。

 

ここで、正義を振りかざして「それは人権侵害だ!!」とか

「公平ではない!!」とか「ホームレスだって人間だ、日本人だ」

というのは簡単。

でも、ちょっと待つて下さい。

もし、もしですよ、、

自分がその避難所に居たとしたら

素直に受け入れることが出来たか?

 

 

正直、はっきり言ってわかりません。

すぐに「はい、受け入れます」と言える自信がありません。

 

もし、受け入れたとしてホームレスの人が自分の隣に来たとしたら。

どんな反応を示すだろうか。

自信がありません。

 

もしかしたら、区の職員の人は、

そういう避難所に実際に居る人たちのことを考慮して忖度して

拒否したのかもしれないし、

ただ、自分の価値観としてホームレスは受け入れられない、

という認識があったのかもしれません。

 

人間は、危機が迫った時に本心が出ます。

本当の人間性がわかります。

 

私はいつも朝の通勤時に駅に向かう車の中でラジオを聞きますが、

そのラジオのパーソナリティの人が

この台東区のことを取り上げてそのことを言ってました。

そして、いい例が映画の「タイタニック」だと。

 

あの映画を観た人ならわかると思いますが、

船が沈むとき、様々な人間模様があからさまに浮き彫りになります。

何よりも自分が助かりたいがために

他の人を蹴散らしてでもボートに乗ろうとする人、

最後まで愛した音楽を奏でて死を選ぶ演奏者たち、

そして、一番心に残るのが1組の老夫婦の話。

(amazon.co.jpより)

船が沈むとわかった時、船の乗員はファーストクラスの乗客を

優先して救命ボートに乗せていました。

そして、この老夫婦もファーストクラスだったため本当は乗ることができました。

しかし、夫の方が

「女性と子供たちが全員無事にボートに乗るまで私は乗りません。」

と拒否しました。

すると、先にボートに乗っていた妻は

「私たちは40年以上素晴らしい人生を共に過ごしてきました。

そして子供たちにも恵まれました。あなたが乗らないなら私も乗らないわ。」

と言ってボートから降りたのです。

そして、自分が来ていたミンクのコートを脱いで

「これはもう要らないから、あなたの体を暖めて」と言って

長年仕えてくれたメイドに渡したそうです。

夫婦はその直後、大波にさらわれてしまったそうですが

実際に生き残った人が一部始終を目撃していたらしく

最期まで2人はしっかりと抱き合っていたそうです。

(映画ではベッドで亡くなるシーンになっています)


(出典:Courtesy of Straus Historical Society)

 

これは実話です。

 

どうですか?

こんなことできますか?

 

私は到底できない。適わない。人間の器が違う。

そんな風に思いました。

殆んどの人ができないと思います。

 

今度の避難所のことと対比するのは少し違うかもしれませんが

度重なる災害に、危機感を持っている人は多いはず。

いつ自分がそんな目に遭うかもわからない時代です。

この台東区のニュースはそんな時の自分の行動認識に一石を投じるものです。

その時に少しでも志高く、

人間として誇り高くいられる行動をとりたいと願うばかりです。

 

 

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